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単相パワコンと三相パワコンの選び方

●パワコンの選択

 太陽光発電を検討する時に、パワコンの選択も重要になります。メーカーは勿論ですが、パワコンの種類として、「単相」と「三相」のどちらかを決めなければいけない場合も出てきます。ではどう判断すればいいのか、ここで簡単に紹介しましょう。

●単相と三相の違い

 電気を送る際の方法は、「三相」と「単相」の2種類あります。簡単に違いを説明すると、「三相」は“産業用などの大型電気製品に電気を送る際に利用する方法”、「単相」は“家電製品などの小さな電気製品に電気を送る際に利用する方法”です。

 パワコンの場合、「単相パワコン」は家庭用の電源でも動かすことができ、配線も簡単で、比較的使いやすいと言えます。100V/200Vの2パターンがあり、三相と比べ容量が小さく、金額が安価、変換効率が高い等の特徴があります。  「三相パワコン」の場合は、工場などにある200Vの動力電源などを利用して動かすので、設置場所に動力電線しかない場合は三相パワコンを選ぶことになります。変換効率はやや低いですが、大容量で少ない台数で済むため管理しやすいという特徴があります。また電圧抑制がかかりにくく、電柱が遠い場合も長距離送電でのロスが少ないです。但しパワコン以外に絶縁トランスの購入(若しくは絶縁トランス付きのパワコン)が必要になるので、初期費用がコストアップする可能性があります。

●選択ポイント

 単相と三相のパワコンを比較すると、単相パワコンの方はメリットが大きいように見えますが、低圧(10〜50k未満)の太陽光発電において、最近主流となっている「過積載」では、三相パワコンが有利といわれています。

 過積載率はパワコンの「最大入力電圧」で決まりますが、三相パワコンは単相パワコンより最大入力電圧が高いため、接続できるパネル数が増え、その分の発電量も多いと考えられるからです。 単相と三相はそれぞれメリット・デメリットがあり、その違いを考慮した発電量とコストを計算した上で決めることをお勧めします。

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