コラム

今では身近な太陽光発電 始まったのはいつ頃?歴史をチェックしよう

コラム
2019年8月19日

地球温暖化対策で急速な普及をみせる太陽光発電

今では身近な太陽光発電ですが、その始まりは1950年代にさかのぼり、最初は人工衛星に搭載されました。

当初は特殊な発電方法であったため一般には普及しませんでしたが、1970年代のオイルショックで普及が始まり、それ以降は地球温暖化対策の代替エネルギーとして急速に普及が進んでいます。

太陽光発電の歴史を理解しよう

太陽光による発電は、「太陽電池」で行われていることから、太陽光発電の歴史を調べるにあたっては、太陽電池の始まりをたどっていくことにします。

太陽電池の基本的な原理である「光起電力効果」発見されたのは1839年のことですが、実用的な太陽電池は1954年に開発されました。

太陽電池開発のきっかけとなったのは、アメリカの研究所においてピアソン、フラー、シャピンの3人の研究家が半導体をつなぎ合わせることによって発電される「pn接合」を発見したことです。

太陽電池の発明は画期的であったものの、当時の太陽電池はエネルギー変換効率が6%と低かったため、広く普及するような状況ではありませんでした。

太陽電池が実用化されたのは1958年のことで、人工衛星の電力源として使用されました。人工衛星は宇宙空間の軌道を周回するために電源の確保が困難な状況でしたが、唯一使用できる電力源は太陽電池だったこともあり、初の実用化へとつながったのです。

その後、1973年には第一次オイルショックにより、石油に依存していたエネルギーの確保が困難になったことから、石油に依存しないエネルギーである太陽光発電が脚光を浴びるようになります。

さらに、地球温暖化問題が後押しする形となり、1980年代からは太陽光発電の市場は広がりをみせるようになりました。

日本における太陽光発電の状況は?

次に、日本における太陽光発電の状況についてみていくことにします。

日本原子力文化財団は、同財団が運営するホームページ、「エネ百科」において、資源エネルギー庁の「エネルギー白書2018」などを参考として「日本の太陽光発電導入量の推移」のグラフを掲載しています。

それによると、2016年時点における日本の太陽光発電の累積導入量は4229万kWであり、単位を「GW」に換算すると42GWとなります。

また、日本の太陽光発電の累積導入量は2010年代に入ってから急増している点が特徴です。2010年の時点では390万kWでしたが、2013年の時点で1766万kWであり、累積導入量は急激に増加していることが分かります。

参考:エネ百科 日本の太陽光発電導入量の推移
http://www.ene100.jp/www/wp-content/uploads/zumen/3-1-4.pdf

海外における太陽光発電の状況は?

次に、海外の太陽光発電の状況についてみていくことにします。

環境エネルギー政策研究所は「日本と世界のエネルギー」の項目において、「自然エネルギー世界白書2017(GSR2017)」のデータを元に、「世界の太陽光発電の国別導入量ランキング」を掲載しています。

それによると、2016年の時点で太陽光発電の累積導入量が最も多かったのは中国で77GWとなりました。2番目に多かったのは日本で42GW、3番目はドイツで41GW、4番目はアメリカで41GWとなっています。

特筆すべき点は、中国では1年間に新規導入する量が多く、2016年だけで34.5GWが新たに導入されたことです。

参考:環境エネルギー政策研究所
https://www.isep.or.jp/jsr/2017report/chapter1/1-2

株式会社資源総合システムは2019年2月、2018年に世界で新たに導入された太陽光発電システムの容量は98GW以上であると発表しました。

また、同社は2019年における世界の新規導入量について、中国が2018年と同水準である場合、120GWに達する可能性があるとしています。

参考:資源総合システム
https://www.rts-pv.com/news/201902_4046.html

1950年代に誕生した太陽光発電は、地球温暖化対策の代替エネルギーとして注目を浴びており、現在では世界中で太陽光による発電が行われています。

(画像は写真ACより)