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パワコンの集中型、分散型のメリットデメリット

 太陽光発電所を建設する際に、パワコンの選択方法として大まかに『集中型』と『分散型』の2つ方法があります。簡単に言えば集中型は大型のパワコンを少数設置する方法です。分散型は小型パワコンを多数設置する方法です。では、それぞれのメリットとデメリットはなんでしょうか?簡単に説明したいと思います。

●集中型 (大型パワコン)

メリット:

・大型パワコンは小型パワコンに比べてより多くのパネルを繋げられるのでパワコン台数が少なくなる。そのため通常、分散型よりkWあたりの初期コストを抑える事ができる。

・パワコン台数が少ないため、設置にかかる工数の圧縮ができる。

・数台のパワコンを確認するだけで良いため、メンテナンスにかかる工数を削減できる。

デメリット:

・大型なため運送費が上がり、また通常基礎が必要になるためその分の工事費用が上がる。

・1台のパワコンにつなぐパネル数が多い為、パワコンが故障し発電が止まった場合に発電ロスが大きくなる。

・大型パワコンは保守や修理に専門技術者が必要になり小型パワコンに無い追加コストが発生する。また保証外の故障が発生した場合も、対応費用が高くなる。

●分散型 (小型パワコン)

 メリット:

・1台のパワコンにつなぐパネル数が少ない為、パワコンが故障し発電が止まった場合でも発電ロスが限定的。

・構造がシンプルなため保守や修理が簡単。

・体積が小さいく軽量のため運送費が抑えられ、土地が狭いところでも設置できる。

デメリット:

・小型パワコンはつなぐパネル数が少ない為、使用するパワコン台数が増える。そのため一般的にはkWあたりの初期コストが上がる。

・パワコン台数が多くなる為、設置・配線等の手間が増える。

 以上、パワコンの集中型、分散型の紹介をしました。パワコン本体だけではなく、設置、メンテナンスまでのコストをトータルで判断する必要があります。ご自身の発電所の特徴や、運用開始後の計画を考慮し選択するようにしましょう。

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