コラム

日常的な存在の太陽光発電 日本と世界ではどの程度普及している?

コラム
2019年9月4日

日本では西日本を中心に、世界では欧州・中国で普及

太陽光発電用のソーラーパネルは、今では各地で見かけるようになりましたが、それゆえに太陽光の普及が進んでいる様子が理解できるのではないでしょうか。

日本では全国各地で太陽光発電設備の普及が進んでいますが、全体の電力に占める太陽光発電の割合は、西日本ほど高い傾向にあります。また、世界に目を向けると、ヨーロッパや中国で太陽光発電設備が増加傾向となっています。

日本における太陽光発電の普及状況は?

日本における太陽光発電の普及状況を調べるために、環境エネルギー政策研究所が作成した「固定価格買取制度(FIT制度) 都道府県別の発電設備の導入量ランキング(2017年3月末現在)」を参照します。

太陽光発電の発電設備の導入量が多い都道府県の上位5つをあげると以下の通りとなります。
1位:茨城県 約2000MW
2位:愛知県 約1900MW
3位:千葉県 約1800MW
4位:福岡県 約1700MW
5位:兵庫県 約1600MW
※上記の数値は、太陽光10kW未満と10kW以上を合算したもの

この数値をみると、太陽光発電は全国各地で普及が進んでいる様子がうかがえますが、より詳しく調べるために、「固定価格買取制度(FIT制度)地域別の発電設備の導入状況(2017年3月末現在)」を参照します。

上記のデータには、最大電力に占める自然エネルギーの発電量の割合も記載されていますが、それによると、九州では最大電力の45%以上に達する導入量となっているほか、四国でも約40%となっています。

なお、九州と四国では、自然エネルギーに占める太陽光発電の割合が高いこともあり、太陽光発電が総発電量に占める割合は高いといえます。

参考:環境エネルギー政策研究所
データでみる 日本の自然エネルギーの現状 ~2016年度 電力編~
https://www.isep.or.jp/

太陽光発電設備の導入量は、消費電力量の多い関東地方で多い傾向にある一方、太陽光発電の普及率の観点からみた場合、九州や四国を含む西日本の地域で普及している様子が見てとれます。

ヨーロッパで普及が進む太陽光発電

次に、世界の太陽光発電の普及状況についてみていくことにします。普及が進む地域としてあげられるのは「ヨーロッパ」と「中国」ですが、はじめにヨーロッパの状況について調べてみましょう。

ヨーロッパの太陽光発電の業界団体「ソーラーパワー・ヨーロッパ」は2019年2月、欧州連合(EU)に加盟する28カ国において、2018年の太陽光発電設備の導入量は、2017年と比較すると36%増加し、8GWに達したと発表しました。

太陽光発電設備の導入量が多かった国のうち、上位3カ国は以下の通りとなります。
1位:ドイツ 2.96GW
2位:トルコ 1.64GW
3位:オランダ 1.40GW

2017年比でみると、ドイツとオランダは大幅な伸びを示した一方、トルコは経済情勢の悪化が影響したため、37%減となりました。

参考:SolarPower Europe
http://www.solarpowereurope.org/

今後、太陽光発電の普及が進むのは「中国」

また、中国では太陽光発電の新規導入量が増加傾向にあります。

中国では、2015年までの累積導入量が40GWを上回る程度でしたが、2016年の新規導入量は34.5GWに、2017年には53.1GWに達しました。

2018年から2023年にかけて、中国では単年で30~50GW程度が新たに導入される見通しで、2023年時点における中国の太陽光発電の累積導入量は約400GWに達し、国別にみると世界では最も多くなると予測されています。

参考:
環境エネルギー政策研究所
https://www.isep.or.jp/jsr/2017report/chapter1/1-2

Solar Journal
https://solarjournal.jp/solarpower/28014/

太陽光発電は、日本のみならず、世界においても広く普及が進んでいることが分かります。地球環境を守っていくことを踏まえれば、温室効果ガスを発生させない太陽光発電の普及は自然な流れといえるのではないでしょうか。

(画像は写真ACより)