ソーラーパネル用MC4コネクターとは
太陽光発電ではモジュール同士の接続にコネクターを用いるので、ケーブルにはあらかじめ「MC4」と呼ばれるコネクタが取り付けられています。MC4コネクタには“純正品”と“互換品”が存在し、純正品メーカーは、ストーブリ株式会社というスイスのメーカで、純正品のシェアは約5割と言われています。
MC4コネクターはオスメスのセットで出来ています。
このように差し込みつないでいきます。
これが接続した状態。横にあるひっかけにより接続。外す時はこれを押します。
コネクター付きケーブルを作成する際に、コストダウンの為、互換品を使用することもあるようですが、非正規品を使うとトラブルの可能性も高くなります。
メガソーラービジネスで2018年5月に掲載された記事(https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/302961/050800080/?ST=msb)でも、
大規模なコネクター焼損の一因として、不適切なコネクタを使用していることが挙げられています。
大規模なMC4コネクタの焼損の原因は?
この記事で取り上げられているトラブルは、北関東に立地している発電所で、「積雪の重みで架台が曲がる」「モジュールが割れる」などが発生し、詳しく検査したところ「MC4コネクターの大規模な焼損」がみられたというものです。架台のトラブルは、設計ミスや落雷など様々な要因が重なって起きたものとみられています。
MC4コネクターの焼損に関しては、焼損が起きていた場所のほとんどは、モジュールとパワコンを接続している互換品のコネクタであり、その互換品は実際には接続できない劣悪な製品だったことが判明しました。
こうした適切ではないコネクタを使用した場合、電線の芯線を適切に接続できない可能性があり、芯線がうまくかみ合わなかったり、ちょっとした衝撃で抜けてしまうということから、接続の不具合や断線が起きやすいと言われています。
その上、施工者の不適切な作業が重なり、コネクター同士の締め付けが緩かったり、コネクター同士の圧着が不十分だったりしたほか、うまく噛みあわないコネクター同士をなんとか接続しようと、不適切な角度で力任せに押し込んだりした場所で、焼損などが起きたのではないかとみられています。
不十分な品質に加え、施工の不具合が重なったことで大規模なトラブルにつながったと予想されていますが、こうしたトラブルをなるべく避けるために、正規品コネクタの使用をお勧めします。
ソーラーデポではMC4関連商品を取り揃えております。コネクターのみのサンプル提供も行っておりますのでご興味のある方は画面右上の問合せボタンからお問合せ下さい。