コラム

定期的な実施で長持ち!太陽光発電のメンテナンスはどんなことを行う?

メンテナンス
2019年9月27日

点検の目的は、不具合を早期の段階で発見すること

太陽光発電システムを設置すると、屋根で発電して自宅で電力を利用でき、なおかつ販売もできる点がメリットですが、長く使い続けるためには定期的なメンテナンスが必要となります。

太陽光発電のメンテナンスでは、どのようなことが行われるのでしょうか。その内容について具体的に調べてみましょう。

太陽光発電のメンテナンスは義務化

太陽光発電の設備のメンテナンスは、改正FIT法が施行された2017年4月より義務化されています。家庭用として住宅の屋根に設置した太陽光発電設備もメンテナンスを行わなければなりません。

義務化された理由を説明すると、メンテナンスを定期的に行うことによって効率的に発電できる状態を維持できること、そして、安全な状態で太陽光発電システムを利用できることです。

そのほか、メンテナンスを定期的に行うことによって、太陽光発電システムの維持費を抑えやすくなります。

太陽光発電のメンテナンスを依頼する場合は、太陽光発電の保守点検について必要な知識と技術を有している「PVマスター保守点検技術者」の資格を持つ社員のいる会社に依頼すると良いでしょう。

この資格の保有者は、太陽光発電の基本的な原理や太陽光発電システムの施工方法を理解しているため、メンテナンスを安心して任せることができます。

なお、太陽光発電のメンテナンスを行っている会社で、保守点検の技術者の求人を出している場合は、技術者が不足していることが考えられるため、依頼を見送った方が無難といえます。

太陽光発電のメンテナンスの内容は?

太陽光発電でメンテナンスを行う機器については、日本電機工業会(JEMA)と太陽光発電協会(JPEA)が制定した「太陽光発電システム保守点検ガイドライン」に記載されています。

メンテナンスを行う主な機器としては、「太陽光パネル」、「パワーコンディショナー」、「配線」、「架台」があります。

太陽光発電システムの点検は、目視による点検のほか、測定機器を活用して行われます。

目視による点検では、太陽光パネルの表面にき裂やはく離、傷などができていないか、あるいは鳥のフンや砂ぼこりがかぶっていないか、ということや、パワーコンディショナーの作動状況や、太陽光パネルが設置されている架台に問題はないか、という点もチェックします。

また、目視でチェックしきれない部分については、測定機器を活用します。例えば、太陽光パネルが確実に発電しているか、ということや、太陽光パネルに異常な熱が発生していないか、ということを確認する場合です。

特に、太陽光パネルの作動状況は目で見ただけでは分からないために、測定機器で不具合を発見する方法が効果的といえます。

最近ではドローンによる点検も 効率性アップ!

家庭用太陽光システムの場合、太陽光パネルは屋根の上に設置されており、点検するためには高所での作業を行わなければなりません。

高所での作業を効率的に行うことを目的として、最近ではドローンを利用した点検も行われています。

ドローンによる点検では、太陽光パネルよりも少し高いところを飛行しながら、太陽光パネルに付着している鳥のフンなどをチェックしたり、太陽光パネルの発電状況に不具合が生じていないかなどをチェックしたりします。

つまり、ドローンによる点検では、目視による点検と測定機器を利用した点検を同時に行うことができるのです。

ドローンで点検を行えれば、点検のための人員確保が不要となるだけでなく、短時間で点検作業を行えるようになります。

労働力不足が問題となっている現在では、ドローンによる点検作業はまさに必要不可欠といえるでしょう。

太陽光発電のメンテナンス 相場はどれくらい?

太陽光発電のメンテナンスを行う場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか。そこで、資源エネルギー庁が2016年11月に公表した資料「電源種別(太陽光・風力)のコスト動向等について」を参考にします。

それによると、点検1回あたりの費用の相場は2万円程度とのことです。なお、点検は4年に1回以上行われます。また、パワーコンディショナーは20年の間に1度は交換されますが、交換費用の相場は約20万円となっています。

参考:資源エネルギー庁 電源種別(太陽光・風力)のコスト動向等について
https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/025_01_00.pdf
(18ページ参照)

点検1回あたりの費用が2万円程度であると、点検費用が割高であると感じてしまいがちですが、太陽光発電システムを長期的に利用するのであれば、定期的な点検は行うべきでしょう。

なぜなら、点検を行わなかったことにより、太陽光発電システムに発生していた不具合が放置され、さらに悪化してしまうことがあるためです。そのような場合、点検費用以上に修理の費用がかかってしまうケースがほとんどです。

そのような状況を防ぐためにも、定期点検は行うべきでしょう。

なお、太陽光発電のメンテナンスを行う会社の中には、1年単位などで期間を区切り、定期点検の費用とトラブル発生時の対応費用をセットとした「フリー料金」の制度を設けている場合があります。

太陽光発電システムを使用していて問題がなければ、点検を行う必要がないようにも感じられますが、利用者が気がつかない間に何らかの不具合が発生していることがあるものです。

システムに問題がなかったとしても、メンテナンスを定期的に実施して、長い間使い続けることを心がけましょう。

(画像は写真ACより)