コラム

砂漠にて計画されているソーラー発電について!

コラム
2019年9月30日

住宅の屋根や広大な土地などで行われるソーラー発電。自然再生可能エネルギーで全世界のエネルギーを賄うためにはより広い土地でのソーラー発電が必要となります。そこで砂漠でのソーラー発電を行うとどうなるのか興味がありませんか?

今回は砂漠でのソーラー発電について解説します。

砂漠でソーラー発電を行うメリット。設置が検討されている砂漠はどのなのか。砂漠でのソーラー発電における問題点。各砂漠でのソーラー発電事情。これらの知識をこの記事を読むことで身につけてください。

砂漠でソーラー発電を行うとどんなメリットがあるの?

砂漠には広大な土地があり、雨が少なく日光が強いため太陽光も充分に取り入れられます。

現在、世界では火力発電による環境汚染や原子力発電の危険性が懸念されているだけでなく、電力不足も問題視しており、これらの問題を解消できるのが砂漠でのソーラー発電です。

砂漠でのソーラー発電は、自然環境の改善や人類が問題なく暮らしていくうえでの安全性向上、電力不足の解消につながる可能性があります。

また、太陽光の熱を集めて発電する太陽熱発電(CSP)も砂漠にて検討されています。

ソーラー発電システムの設置が検討されている砂漠とは

現在、ソーラー発電を設置する砂漠として「ゴビ砂漠」「サハラ砂漠」が検討されています。砂漠でのソーラー発電が注目されるようになったのは、ヨーロッパを中心とする多くの企業が北アフリカを発電地とする計画を立案したからです。

この計画では、北アフリカの砂漠地帯にて太陽光発電や風力発電を行い、発電した電力をヨーロッパへ送ることが目的とされています。

ゴビ砂漠は中国からモンゴルにかけて広がっており、面積はおよそ1,295,000 km²です。一方、サハラ砂漠は北アフリカに位置する砂漠で、面積はおよそ9,200,000 km²でアフリカ大陸の3分の1を占めています。

各砂漠でソーラー発電設備が整えば、世界中のエネルギーをまかなうことが可能になると予想されています。ただ、砂漠にて発電した電力を各国へ送電する方法が難しく、なかなか計画が進んでいません。

ゴビ砂漠での太陽光発電

ゴビ砂漠は、サハラ砂漠よりも面積が小さく、地球全体で見ると狭い土地です。しかし、ゴビ砂漠全体に太陽光パネルを設置すると、地球に暮らす全人類が使用するエネルギーをまかなえると考えられています。

実際にゴビ砂漠にて大規模な太陽光発電の建設が進んでいる様子をNASAによって公開されています。中国がゴビ砂漠における太陽光発電の導入を進めることで、自然環境の改善にもつながります。

また、ゴビ砂漠にはエネルギー消費量の多い北京への電力網が整備されているため、電力の供給地としても有効です。

サハラ砂漠でのソーラー発電

サハラ砂漠は世界最大の面積を持つ砂漠です。サハラ砂漠でソーラー発電を行った場合、約1.2%の面積を使うことで世界の電気をまかなうことができると考えられています。

アルジェリアでは、小規模ながらすでに25kWのCSPプラントが稼働しています。2011年に発表された「再生可能エネルギーとエネルギー効率化プログラム」により再生可能エネルギーを増やすためです。これにより、2030年までに再生可能エネルギーによる発電量の比率を27%まで増やそうと考えています。

モロッコは、北アフリカでもっともCSPの実用化が進んでおり、サハラ砂漠の北西に位置している観光都市ワルザザートにてCSP複合施設を建設しています。これは580MWもの電力を発電すると考えられており、モロッコの総人口の3%である110万人にエネルギー供給が可能です。

また、サハラ砂漠では砂と海水から製造したソーラーパネルを利用し、太陽光発電所を建設する「サハラソーラーブリーダー計画」も始まっています。これは日本とアルジェリアの大学が共同で進められているプロジェクトです。

砂漠にソーラー発電を設置する場合の問題点

砂漠での太陽光発電設備の建設は過酷なものになると予想され、砂が多いことによる必要なメンテナンスの増加なども懸念されています。

ほかにも、広大な土地に設置させるためコストが多くかかることや、サハラ砂漠周辺の情勢が不安定であることなどの問題があります。

アルジェリアにおいては2013年に天然ガスを精製するプラントがテロによって襲撃されました。これはプラントに外国人の労働者が集まる場所だと認識されたために起こったと言われています。

これらの問題をいかに解決するかによって、砂漠でのソーラー発電が実現します。

(画像はPixabayより)

まとめ

砂漠でのソーラー発電に関する疑問は解けましたか?砂漠では太陽光から発電する方法や太陽光による熱で発電する方法といった発電計画が検討されており、世界中のエネルギーを供給できるようになると考えられています。

将来的には、現在の電力不足を解決しつつ、自然環境も汚染しないようなエネルギー供給方法が確立されるかもしれません。