太陽光発電用 アルミ架台の製造工程紹介

架台
2019年10月2日

野立て太陽光発電システムの大部分がアルミ架台を使用しています。

現在アルミ架台のメーカーはほぼ100%中国製と言っても過言ではありません。ただしどこで買っても同じという事はもちろんありません。架台は見かけでは違いがわからないので価格だけを見てしまいがちですが実は間違いです。 20年間の売電を行っていくためにはしっかりした架台を選択する必要があります。

ソーラーデポでは価格や仕様書だけではなく、製造現場調査も行い品質や対応が高いレベルの工場だけとOEM契約を結んで架台の販売をしております。

実際、複数の工場に行くと設備や体制が大きく異なる事がよくわかります。今回はソーラーデポの契約工場をお見せする事で安心して頂き、また製造工程をご存知ない方への紹介も同時に出来ればと思います。

工場内観

まずは工場の内観です。中国の工場は雑然としたところが多々ありますが非常によく整理整頓されています。

アルミロッド製造

次は材料を溶かしてアルミのバーを作る工程です。自社で溶鉱炉を所有している工場は少なく、多くはこのアルミロッドを買ってきて整形しています。

溶鉱炉
アルミロッドの型
材料を溶かしているところ
このようにアルミロッドが出来上がります

成型工程

アルミロッドを成型機に入れて架台の形に押しだします。

押し出し機

表面処理工程

成型したアルミ材を今度は表面処理します。異なる薬液が入ったプールにアルミ材を順々につけていき皮膜を作ります。これにより錆び難さを確保します。まずここまで綺麗で先端な設備のところはあまりないです。下記3枚目に他社工場の同設備を比較のために貼ります。

薬液の入ったプール
縦向きに吊るしたアルミ材を薬液につける
他社工場。設備に非常に差があります。

梱包工程

最後に梱包。綺麗にまとまっています。

最後に

全メーカーではありませんが、ある程度有名なメーカーでも非常に劣悪な環境と言わざるを得ない工場で製造しているところがあります。 アルミ架台の価格は大部分が材料費に依存します。アルミ材料の市場価格はほぼ同じで、人件費も大差がありませんので完成品の販売価格が飛びぬけて安い場合はどこかで手抜きしている可能性が高く要注意です。

初期費用を落とす事は大事ですが、その他部材とは違い架台の不良は即システム全体の取替につながります。アルミ架台を選ぶ場合は金額だけではなく現地調査、もしくは現地製造写真を確認して信頼できそうなメーカーか見極める必要があります。