コラム

太陽光発電の設置工事が完了!各種点検をしてから使用しよう!

メンテナンス
2019年11月16日

太陽光発電は設置工事が完了しても、さまざまな点検をしてから本格的に稼働させることがほとんど。そこで、どんな点検を行っているのか疑問ではありませんか?今回の記事では、太陽光発電の設置工事が完了したあとに行われる点検について解説します。

太陽光発電の点検では何をチェックするのか。点検内容は何なのか。問題なく太陽光発電を使用するためにはどうすればいいのか。疑問な方は、この記事を読んで解決してください。

設置工事完了後のチェック内容とは

設置工事が完了したあとは、初期不良がないか確認するために「目視点検」「測定試験」「系統連系」といったチェックを行います。各チェックは太陽光発電を問題なく使用するために必要です。

ただし、太陽光発電による最大発電量は、理想的な環境下における値です。これは日の出方や空気の純度などによって発電量が常に変化するためです。そのため、チェックの際に出力される値と最大発電量を比較して判断するのではなく、太陽光発電を問題なく使用できる程度の発電をしているかを確認しましょう。

目視による点検の内容

目視による点検の場合、架台に歪みがないか、太陽電池モジュールに傷・割れ・汚れがないかなどの確認を行います。

そのほか、パワーコンディショナーに割れがないか、配線接続がしっかりされているかなどの点検も行います。これらを目視で点検する理由としては、遠隔で察知できない場合がほとんどであるからです。

架台に歪みがある場合は、強風に耐えられなくなったり、錆によって変形しやすくなったりします。太陽電池モジュールに傷がある場合は、発電量の低下に直結します。

なお、目視での点検内容は産業用か住宅用かで少し異なります。

産業用の太陽光発電所を目視で点検する場合、架台の歪みや太陽電池モジュールのチェックだけでなく、周辺の雑草やゴミなどの有無までチェックを行います。雑草などを確認する理由としては、虫や小動物が集まり、パネルの汚れにつながったり、ケーブルを千切られたりする可能性があるからです。

一方、住宅用の太陽光発電は屋根上に設置することがほとんどなので、パネルと架台の点検を行います。

太陽光発電システムの設計図と異なる配置になっているケースもあるので、目視点検は設置工事後必ず行いましょう。

各種測定試験の内容

太陽電池モジュールが異常発熱を起こしていないか、状態はどうなっているかなどの測定も設置工事完了後に行われます。

異常な発熱があった場合、雑草などが発熱部分に接触することで火災が起きる可能性があります。そのため、火災防止などのために実施されます。

なお、太陽電池モジュールの異常発熱は、サーモカメラなどを使って確認。太陽光発電システムの面積が広い場合や人が出入りしにくい場所の場合は、ドローンを使った上空からの点検が行われます。

太陽電池モジュールの状態チェックでは、発電状態にしたときの電流値や電圧値の変化を測定します。ただ、状態チェックでは日照量などによって結果が変化するので、天候状況に応じて評価の基準が異なります。

また、電圧や抵抗値の測定も実施されます。これは太陽電池モジュールの接触不良・接続枚数不足を解消するのに有効です。性能測定と違い、電圧・抵抗値測定では天候が曇りの状態でも問題なく検証ができます。

太陽電池モジュールが正常に動作しているかを確認するための点検なので、とても重要なチェックです。

系統連系の内容

太陽光発電の設置工事が終わったら、最後に系統連系と呼ばれる過程があります。発電した電気がちゃんと売電されているかどうかを試運転することで確認する作業です。

太陽光で発電した電気を電力会社に売電することができます。住宅用の場合、太陽光で発電した電気をそのまま利用し、余った電気を電力会社に売電します。

系統連系ではブレーカーを入れ、どれだけの発電量があるかを確認します。また、本格稼働後も発電量などは確認できます。なお、メーカーによって確認方法が異なる場合があります。

また、太陽光で発電した電力を売電するためには、電力会社の配電線と太陽光発電システムを接続し、「電力需給契約」と呼ばれる契約が必要です。ただ、「電力需給契約」という名称は電力会社から電気を購入する一般的な契約でも使われているので、売電の場合は「系統連系契約」と呼ぶ場合もあります。

なお、設置している太陽光発電システムの最大出力によって、契約の名称が若干変わります。最大出力が50kW以上の場合は「高圧連系契約」と呼ばれ、50kW未満の場合は「低圧連系契約」となります。

(画像はPixabayより)

まとめ

太陽光発電の点検について理解できましたか?せっかく太陽光発電システムを設置しても、すぐに問題なく使用できないこともあります。そのため、太陽光発電をより便利に使用するためには設置後の点検や試運転が必要です。太陽光発電システムを導入する際の参考にしてみてください。