家庭用蓄電池の費用相場を比較して導入の悩みを解決しよう!

蓄電池
2021年2月1日

太陽光発電を導入する際に設置を考える家庭用蓄電池。高額な買い物となるために「相場が分からない」「業者に勧められるままに購入してもよいのか?」「価格で選ぶと失敗するのではないか?」と悩んでいる方も少なくありません。

家庭用蓄電池の本体の相場を知ることはもちろんですが、家庭用蓄電池を導入する際には本体とは別に工事費用などもかかることを知っておく必要があります。またメーカーごとに家庭用蓄電池の種類や性能、機能なども異なってくるため購入前に理解しておかなければいけません。

家庭用蓄電池の購入で失敗しないように、当記事では家庭用蓄電池を導入する費用相場を解説します。家庭用蓄電池の費用相場を把握し、機能と価格を比較して選ぶようにしましょう。

家庭用蓄電池の費用相場は?

家庭用蓄電池 相場

太陽光発電に家庭用蓄電池をプラスすることで、発電した電気を充電することができ、停電などの非常時に役立ちますが、家庭用蓄電池の設置には高額な費用がかかります。

また、家庭用蓄電池の本体価格だけに、目を奪われがちですが発生する費用は本体価格だけではなく、工事費用などもプラスされます。単純に安い価格の製品を購入するのではなく、機能によって異なる価格の把握も必要です。

以下で家庭用蓄電池を導入する際にかかる費用相場を見ていきましょう。

発生する費用

家庭用蓄電池の導入にかかる全体的な費用は100万円~250万円になります。ただし、そのなかには「本体価格」「設置工事費用」「電気系統の工賃」の3つの費用が含まれています。

本体価格だけで決めるのではなく、【導入費用総額=本体価格+設置工事費用+電気系統の工事】を計算し、総合時にかかる費用をトータルで検討することが大切です。

なお、使わなくなった機器の撤去費用や施工費用は、設置する場所や状況によって異なるため、一概に同じ費用がかかる訳ではありません。見積もりの段階で「本体価格」「設置工事費用」「電気系統の工賃」にあわせて撤去費用なども相談してみましょう。

工事費の費用相場

家庭用蓄電池を住居に設置する工事費の費用相場は、20万円~30万円ほどです。

業者によっては高額な設置工事費を要求したり、本体価格を割り引いたうえで設置費用を上乗せしている場合もありますので、よく確認しておきましょう。

「本体価格が安くて良かった」「設置費用をサービスしてくれた」などではなく、本体価格+工事費をプラスした合計金額が総額費用となります。

家庭用蓄電池本体+設置工事費の費用相場

家庭用蓄電池で多くの需要がある5kWと7kWの容量の設置費用の相場価格は以下の通りです。費用相場は、本体価格と工事費用の相場である20万円~30万円が含まれた金額です。なお、電気工事費や諸経費などは含まれていません。

  • 蓄電池の容量が5kWhの場合:75万円~140万円(工事費込み)
  • 蓄電池の容量が7kWhの場合:100万円~196万円(工事費込み)

家庭用蓄電池の容量が大きくなるにつれて、総額の費用相場も高くなるため、必要以上に大きな容量を選択するのではなく、ご家庭の状況にあわせてご検討ください。

家庭用蓄電池の価格を見定める3つのポイント

家庭用蓄電池 相場

家庭用蓄電池のほとんどが100万円以上の価格となり、性能や容量が向上すればその分価格も上がります。製品によって価格が異なることを理解し、その性能の違いや容量の大きさを把握しながら価格の相場を判断していくことがポイントです。

こちらでは、家庭用蓄電池の価格を見定める3つのポイントを解説しますので、ご購入前にお役立てください。

タイプ別で価格が変わる

家庭用蓄電池は、ポータブル型や単機能型、ハイブリッド型のどのタイプを設置するかで価格は違ってきます。

太陽光発電との連携ができないポータブル蓄電池は50万円以下で購入できますが、太陽光発電システムの電力を貯めるためには、100万円以上の費用が必要となる単機能型蓄電池とハイブリッド型蓄電池のどちらかを選ぶ必要があります。

種類を選ぶコツとして、太陽光発電のパワーコンディショナーが比較的新しいのであれば、単機能型蓄電池、保証期間が切れていたり保証の終了がもうすぐという時にはハイブリッド型蓄電池を選ぶとよいでしょう。

特定負荷型と全負荷型で価格が変わる

家庭用蓄電池は、特定負荷型と全負荷型のどちらかを選んで購入する形になります。

停電時にすべての電力を賄いたいのなら全負荷型を選び、一部の電力でよいのであれば特定負荷型を選びます。

全負荷型の家庭用蓄電池は蓄電容量が大きくなり、価格も高額となりますので、「停電時や非常時に使う電力」を検討しながら、家族の人数や状況にあったタイプを選択するようにしましょう。

家庭用蓄電池の容量によって価格が変わる

家庭用蓄電池は蓄電容量を選ぶことができ、容量が大きくなると貯めることのできる電力が増えて、その分購入価格が高くなります。

家庭用蓄電池の購入価格を130万円位に抑えたいのなら4kWhほどの容量に、10kWhを超えてしまうとほとんどの機種は200万円以上の価格帯となります。

特に多くの方に利用されている容量は、5~7kWとなっていますが、自身の状況や使用したい電力量を考えて検討してください。

家庭用蓄電池のメーカーを選ぶポイント

家庭用蓄電池 相場

家庭用蓄電池システムを扱っている主なメーカーには、パナソニックや京セラ、シャープ、ニチコン、伊藤忠商事、オムロン等が存在しています。

メーカーによって蓄電容量や使用年数、保証内容が異なっていますので、メーカーを選ぶときには、これらの違いを比較することがポイントとなるでしょう。

蓄電容量を比較

家庭用蓄電池はメーカーごとに蓄電容量が異なり、特に大容量となる10kWh以上を求めるのならば、ニチコンなどのメーカなどに絞られてしまいます。

蓄電容量の容量が多いほど、長時間にわたって電力が供給されることになりますが、「停電時に使用したい時間」考えて蓄電容量を検討してみるとよいでしょう。蓄電容量が大きいものであれば非常時には安心ですが、その分価格も高くなってしまいます。

使用できるサイクル回数を比較

家庭用蓄電池は蓄電量が徐々に減ってしまうために、寿命や使用可能な年数が設定されています。使用年数とは別に、蓄電池の寿命はサイクル回数で表されており、サイクル回数が多いほど蓄電池の寿命も長くなります。

※「1サイクル」は、容量が0%の状態から100%充電し、その後0%になるまでのこと。

サイクル回数は家庭用蓄電池のメーカーごとに違うので、サイクル回数の多いメーカーを使用すれば、長く蓄電池を使用できるようになるのです。

以下、メーカーごとのサイクル回数の一例です。目安として参考にしてください。

  • パナソニック:3,000サイクル
  • 京セラ:6,000サイクル
  • 伊藤忠商事:6,000サイクル
  • オムロン:8,000サイクル
  • シャープ:12,000サイクル

容量保証を比較してみよう!

家庭用蓄電池には容量保証が付けられており、定めている期間内に最大容量が一定の容量に下がってしまった場合に保証されます。

メーカーによって容量保証は異なるため、メーカーを決める時には容量保証を比較してみるとよいでしょう。

最大容量60%以上の保証を行なっているメーカー

最大容量60%以上の保証を行なっているメーカーは以下の通りです。

  • パナソニック:容量保証7年間
  • オムロン:容量保証10年間
  • 伊藤忠商事:容量保証10年間
  • シャープ:容量保証15年間

最大容量50%以上の保証を行なっているメーカー

最大容量50%以上の保証を行なっているメーカーは以下の通りです。

  • 京セラ:容量保証10年間
  • ニチコン: 容量保証15年間

家庭用蓄電池に適したリチウムイオン電池の相場

家庭用蓄電池に最も適しているリチウムイオン電池は、小型で軽量、長い寿命と充電時間も短縮できますが、価格相場が高いために家庭用蓄電池としての普及が伸び悩んでいました。

しかし、2013年頃からリチウムイオン電池の単価は徐々に下がり続けています。

それと同時に、以前は200万円をあたり前のように超えていた家庭用蓄電池の相場は、家庭用蓄電池の普及が進んでいくことによって90万円~160万円程に抑えられてきました。

家庭用蓄電池を導入する費用を低く抑えたいのなら、一番大きく関わってくる蓄電量を小さくすることで、以前よりも安い価格での家庭用蓄電池の購入ができるでしょう。

相場を知ったうえで見積りをとることが重要

最後に、家庭用蓄電池の相場を知ることも大切ですが、実際に購入する場合には、相場を把握したうえで見積もりを取ることも重要なポイントとなります。

家庭用蓄電池の設置は、住宅や状況によって違うために合計費用は見積もりを取らなくては、はっきりとした価格がわかりません。つまり、自分で費用を判断するのではなく、業者に見積もりを依頼して費用を算出するのが大切です。

また、見積もりをする際は1つの業者だけではなく、相見積もりをしてさらに比較していくことが、最適な家庭用蓄電池の導入へとつながっていきます。

相場や要点を知って家庭用蓄電池の購入に役立てよう!

当記事では高額な買い物となる家庭用蓄電池を導入する際の悩みや不安を解決するために、家庭用蓄電池の費用相場、見定める3つの要点、家庭用蓄電池のメーカーの選び方などをご紹介しました。

購入を検討しているのであれば、本体価格や工事費の相場を把握しておくことで、安心して家庭用蓄電池の導入を進めていくことができるでしょう。

業者に言われるまま購入したり、相場よりも高い値段の商品や工事費を受けてしまい「失敗した」「購入費用が高すぎた」と後悔しないように、これらの知識をお役立てください。

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