太陽光用アルミ架台価格に打撃!アルミ単価の上昇はいつまで続くか

架台
2021年9月8日

こんにちは。太陽光システムのプロ集団ソーラーデポです。

アルミ価格の高騰が止まらない!

アルミ原材料の価格高騰が止まりません。そのため太陽光発電所に使用するアルミ架台の値段も上昇しており発電所建設の原価を押し上げています。太陽光業界ではFITの残り案件をどれだけ安く仕上げ、利益を上げるかという局面ですので大打撃となります。

ソーラーデポでは価格高騰を始めだした2020年11月からアルミ価格の推移をTwitterでレポートしております。この記事のエントリーは2021年9月初旬ですが、この時点で推移を記録して以来の最高値を記録しました。

今後どうするべきか

アルミ価格高騰の局面で出来る事は限られていますが、一つは可能であれば発電所の建設を遅らせることです。いつまでもアルミ価格が高騰する事は通常では無いためです。ただしこの考え方は悪い面もあります。あと半年ギリギリ待てたとしても、半年後までは上がり続けるというシナリオも考えらえるからです。従って投資家の判断となりますが今の建設を避けるというのは一つの手です。

もう一つはZAM(スチール)架台に変更する事です。もちろん鉄ですのでアルミよりかなり重くなります。強度の面では心配が減りますが、何より重たいので施工が非常に面倒です。投資家の目線で見ると、施工会社の施工コストが上がる可能性もあり、結局値上リスクを大きくヘッジする事ができないケースもあります。但しZAM架台を安く仕入れられ、施工費用もアルミ架台と同じぐらいでやってもらえる会社があるなら、とるべき手の一つと言えるでしょう。

大事なことは品質

ただ一つ重要な事は、弊社が昔から何回も申し上げてきた事ですが、安物を買わないという事です。架台は太陽光発電所の土台です。土台が不良品だと全てをやり直す必要が出てきます。パネルは不良がでても交換するだけ。数万円ですみます。但し架台のやりなおしは1000万円を超えることもあります。架台の品質を落とす行為は止めましょう。

品質を落としたいと思う方はいません。ただし結果的に、知らないうちに品質を落とす行為をしてしまう事はあります。それは安さだけを求める事。アルミの原材料は間違いなく最高値レベルです。それにも関わらず「ウチの会社は安いですよ」「ウチは値上げは一切ないですよ」というのはあり得ません。

架台の足の本数を減らす、レールの肉厚を薄くする、表面処理の膜厚を減らす。いくらでも施主にばれずに価格(品質)を落とす方法はあります。安い安いを追い求めると必ずこれらが施主様の頭を悩ませることになります。くれぐれも価格だけを追い求める事は止めるようにしましょう。