コラム

太陽光発電におけるPIDによる発電量低下について

不具合・故障
2018年2月19日

PID(Potential Induced Degradation)とは、太陽光パネルの内部回路(セル部分)とフレームの間の
電位差によって起こる出力劣化現象のことです。産業用の高圧発電所の場合、電位差が大きいため特に
起こりやすい現象です。また高温・多湿の環境下で特に起こりやすくなると言われています。

PID現象は産業用太陽電池の特有問題?

通常、太陽光パネル1枚の出力はDC30V~50V程度です。このパネルを数枚直列に接続して、1ストリングと
呼ばれる1系統を構成します。従って1ストリングに発生する電圧は、出力50Vの太陽光パネルが6枚なら300V、
出力30Vの太陽光パネルが13枚なら390Vとなります。
家庭用のパワコンの場合、入力運転電圧の範囲はDC70~380V程度です。ところが、これが産業用パワコンになると、
入力運転電圧の範囲がDC100V~DC600VやDC180~440Vになります。従って産業用ではパワコンの入力運転電圧の
範囲が上がり1ストリングの枚数が多くなるため設置された太陽光パネルの外側フレームとセル回路の間の電位差が
大きくなると言うことです。その為、PID現象は産業用太陽光特有問題とも言えるかもしれません。

PID現象はどう回避するのでしょうか?

PID現象はセルやバックシートなど、太陽光パネルに使われる部材の品質にも関係があります。
弊社はパネルに高品質の部材を採用することによりPID現象が起こりにくい製品作りをしており、欧州検査機構にて
PID検査を実施し合格承認を受けています。(イタリアEUROFIN、TUV Rheinland)