家庭用蓄電設備の種類

蓄電池
2018年9月25日

家庭用蓄電設備は多様になる中で、その種類は大きく4つに分けられます。

単機能型蓄電設備

蓄電池と蓄電用パワコンで構成されるオーソドックスな蓄電設備です。

独立した設備なので、単体でも使用でき、また太陽光発電設備の保証期間を気にせず、設置することが可能です。

太陽光パネルで発電した電力を蓄電池にためる場合、一度太陽光発電用パワコンで交流に変換して、蓄電用パワコンで直流に戻す必要があるため、変換ロスが生じます。

また、それぞれのパワコンを設置するため一定のスペースが必要になります。

ハイブリット型蓄電設備

太陽光発電用と蓄電池用、両方のパワコンが一体になったハイブリットパワコンを採用した設備です。

太陽光パワコンで発電した直流電力をそのまま貯めることができるため、変換ロスがなく、1台のパワコンですむため省スペース化も図れます。単機能型蓄電設備のデメリットを解消する設備となりますが、単機能型のほうが現時点では出荷量が多いようです。

蓄電池を購入する方はすでに太陽光発電設備を導入しているケースが多く、ハイブリット型を設備する場合、まだ使用できるパワコンを取り換えなければなりません。仮に交換したとしても、太陽光パネルなども含めた保証が維持されなくなる可能性があるからです。

新しく太陽光発電設備とセットで蓄電池を購入する方や、すでに導入した太陽光発電設備が10年を経過している家庭にはメリットがあります。

トライブリッド型蓄電設備

太陽光発電用と蓄電用、さらにEV(電気自動車)用のパワコンを一体にしたトライブリットパワコンを採用した設備です。

太陽光発電の電力を昼間は蓄電池に貯め、夜間はEVに充電できます。

スタンドアローン型蓄電設備

日系統連系タイプで、主にコンセント(商用電源)から電気をためるタイプです。

小型で低価格なものが多く、設置工事も不要です。電気代削減を狙いとしたものというよりは、BCP(事業継続計画)対策として設置する家庭が多いです。