(実例有り)卒FIT後に家庭用蓄電池を設置するメリットデメリット

蓄電池
2021年12月29日

 こんにちは。太陽光システムのプロ集団ソーラーデポです。

今回は太陽光システムを導入し10年間の売電期間が終わった方が(所謂「卒FIT」)、蓄電池を導入した場合のメリット・デメリットを紹介します。

卒FITした人が蓄電池を導入するメリット

安い太陽光電力を自家消費する電気代節約

卒FITしたら以前のように高い単価で電力会社に売電ができなくなります。そのため電気の原価はこのようになります。

以前:売電単価 > 買電単価(電力会社からかう単価)

卒FIT: 売電単価 < 買電単価(電力会社からかう単価)

要は「太陽光パネルで発電した電力は売電するより、使った方がお得」という事になります。高い電力会社の電気をどれだけ買わないようにするか、という事です。

太陽光パネルの電力は基本的に日中しか使えませんが、蓄電池を導入すると太陽光パネルで発電した電力を蓄電できます。その安い電力を太陽光パネルが働かない夜にも使える事になるので電力会社から買う電気の量を減らせます。

安い深夜電力を活用する電気代節約

電力の契約を深夜電力が安いプランに変更し、深夜に蓄電して日中に消費します。

太陽光システムの電力を貯めて使うのが一番ですが、日中の消費が大きく太陽光の電力を沢山使った時等は、太陽光の電力をあまり蓄電できません。

そうい時は電力会社から電気を買うとこになりますが、それを深夜電力の安い電気にすることで、また電気代節約が可能です。

停電時の対応

蓄電池が有る事により常時ある程度の電気を貯めていますので、停電になった際に電力を確保できます。

近年、自然災害の規模が大きくなっており、いつどこで停電に見舞われるかわかりません。

電気代の節約をしながら、停電への対策もできて一石二鳥となります。

蓄電池を導入するデメリット

初期費用がある程度かかる

容量にもよりますが蓄電池の導入は工事代も含めて100~200万円はかかります。

大体の方はローンで購入しますので、一括での支払ではないですが、合計金額としては安い買い物ではありません。

また蓄電池の費用を電気代で回収しようとすると10年~かかってしまいます。

したがって蓄電池の費用を回収する、という認識は捨てた方がよいです。

停電対策をする事を第一の理由として、おまけで電気代上昇への対策や10年~で費用がチャラになる設備としてとらえた方が良いと思います。

皆さんが車を購入する時に、お金を回収できることは無いですよね。便利さやその他の効果を狙って購入しますので、そういう認識の方が正しいと思います。

※ただしUpsolar ESSを含め最近は以前と比べると格安の蓄電池も出てきましたので、費用対効果が見込める可能性も無い事ではないです。

電池の経年劣化がある

現在の蓄電池は大体10年~15年使用すると、元あった電池の容量の80%になるというものが多いです。

充電式乾電池と同じですが、長年使用すると蓄電できる最大容量が少しずつ減っていきます。

ただし逆に言うと10年経つと使えなくなるわけではなく、また80%も使えるとも考えられます。

そういう意味では投資回収もどこかでは実現できる製品ではあります。

※ただし使われている部品の半導体は、その他電化製品と同じで15年前後ですので、そのぐらいでは故障すると思われます。

まとめ

いかがでしたか。蓄電池にはメリットデメリットがありますので、ご自身の条件に合うものを購入するようにしてください。

最後に最近設置したUpsolar ESSを紹介します。

福岡県 卒FIT 太陽光パネル2.31kW

Upsolar ESS