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今後の太陽光発電導入への壁とは
太陽光発電システムは日本における再生可能エネルギーの主要電力源であり、日本は世界でもトップクラスの導入量を誇っています。
ただ一方で、今後さらなる導入を進めるうえでは、従来の野立て中心の設計だけでは成立しにくい案件も増えています。
導入拡大の障壁として、近年は主に次の2点が議論されています。
① 用地制約(設置面積・形状の制限)
広大な土地を使う従来型の新規設置が難しく、細長い用地や境界沿いなど「使える場所が限られる」ケースが増えています。
② 発電ピークの偏り(時間帯・出力抑制の観点)
発電ピークが日中に集中しやすく、案件によっては電力の販売面で優位性が出にくいケースがあることや、出力抑制の増加等により、効率的な発電に限界が生じる可能性があります。
また、こうした背景を受けて、JPEA(太陽光発電協会)も「垂直設置型太陽光発電導入のための参考ガイド(実践的ヒントと事例)」を2025年12月に公開し、垂直設置型(特に両面受光×垂直設置)を検討する際のポイントを整理しています。
※同ガイドは“導入ガイドライン”ではなく、検討の第一歩としての参考資料であり、法令・手続き等は関係先規定を参照する前提でまとめられています。
垂直太陽光架台(垂直設置型)のメリット
1)省スペースで用途が広がる(フェンス沿い・細長い用地・駐車場など)
垂直太陽光架台は、太陽光パネルを垂直方向に設置するため、従来の水平方向に設置する野立て等と比べて、設置スペースを抑えた配置が可能になり、使用用途の拡大が期待できます。
架台間の間隔を調整することで日射確保が可能なため、
営農型発電(ソーラーシェアリング)/牧場/駐車場/フェンス沿いなど、多様なニーズにも対応しやすくなります。
これまで敷地や屋根の制限で太陽光発電システム導入が難しかったお施主様への、新たな選択肢として検討いただけます。
2)積雪地域で検討しやすい(雪による発電低下リスクの低減が期待できる)
雪の多い地域では、垂直設置によりパネル面への積雪が起きにくい設計となるため、積雪による発電量低下リスクの低減や、積雪荷重に起因するリスク低減が期待できます(※現地条件による)。
3)両面受光×東西配置で「朝夕寄り」の発電プロファイルを狙える
両面受光パネルを東西向きに設置することで、発電ピークが朝・夕方側に寄る(いわゆる“二山”の出力特性になりやすい)ため、案件によっては、電力市場価格が高い時間帯との相性が良くなる可能性があります。
また状況によっては、出力抑制の影響を受けにくい運用を目指せる場合もあります。
※ただし、発電量や経済性は、設置場所の条件(地表反射、列間、周辺遮蔽、積雪、風条件など)によって変動します。
【補足】JPEA参考ガイドの観点:垂直設置型の検討ポイント(EPC向け)
垂直設置型(両面受光×垂直設置)は、設計条件の影響が出やすい方式として整理されています。導入検討時は、次の項目を早めに確認すると判断が進みやすくなります。
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地表反射(アルベド):地表の状態により両面受光の効き方が変わる
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列間・遮蔽(self-shading):季節の太陽高度を踏まえた列間設計が重要
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パネル高さ:背面受光と風荷重・保守性のバランス
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耐風・構造:地域条件を踏まえた設計前提の整理
垂直架台「UP-Stand」は施工性の高い設計、工期短縮を狙える!
弊社では垂直太陽光架台「UP-Stand」を取り扱っております。
UP-Standは独自の設計コンセプトをもとに、施工性に配慮した設計となっております。
具体的には、杭と柱の構成を工夫し軽量化を図ったほか、柱とレールの接続、パネル固定、ケーブル配置などの細かな調整工程に配慮しており、現場条件によっては工期短縮や作業負担の低減が期待できます。

UP-Standの特長
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価値の高い電気:東西向きに両面発電パネルを設置することで発電効率最大化
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雪に強い:垂直型のため積雪による発電量低下や倒壊の心配が少ない
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高い施工性:独自の設計コンセプトにより容易な施工
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多様なパネル選択:許容サイズ内でのパネル選定可
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多様な用途:牧場や農場、駐車場、フェンスなど多様な用途で使用可能
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省スペース:設置スペースが少ない為、従来設置が難しかった場所での設置可能
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高い外観性:段差のないアレイは、美観を損ねません
製品仕様
製品名称 :UP-Stand
地表面粗度区分 :Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
設置基準風速 :34m/s以下
パネル下面高さ :600~2000㎜以下
垂直積雪量 :200㎝以下
対応パネルサイズ :縦幅1500~2400㎜、横幅800~1150㎜、厚み25~50mm
架台材質と表面処理:杭:H型:鋼材(溶融亜鉛メッキ) C型:溶融Zn-Al-Mg 系合金めっき鋼板
柱:溶融Zn-Al-Mg 系合金めっき鋼板
レール:溶融Zn-Al-Mg 系合金めっき鋼板
設置環境 :一般地域
※設置条件を満たしている場合でも設置環境やその他条件を複合的に判断して設置不可となる事がございます。
※仕様外の地域でも架台形状等の変更で設置可能となる場合がございます。ぜひご相談ください。
お問い合わせ(図面・レイアウト・概算見積)
図面やお見積りなど詳細につきましては、お気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ時にあるとスムーズです】
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設置場所(市区町村)/積雪・風条件の目安
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用地形状(概略)/設置したい位置(境界沿い等)
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地表面の状態(草地・砕石・舗装 等)
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想定用途(自家消費/売電/営農型 等)
FAQ
よくある質問(垂直太陽光架台)
Q1. 垂直設置型は発電量が必ず増えますか?
A. 一律ではありません。両面受光・地表反射(アルベド)・列間・遮蔽・風条件などの前提で変動します。まずは敷地条件を整理し、概算評価することが重要です。
Q2. 積雪地域でも使えますか?
A. 垂直設置はパネル面への積雪が起きにくい設計のため、積雪による発電低下リスクの低減が期待できます(※現地条件・設計条件による)。仕様条件に合うかは個別確認が必要です。
Q3. 駐車場やフェンス沿いにも設置できますか?
A. 垂直架台は省スペースの配置がしやすく、用途拡張の選択肢になり得ます。設置計画は敷地形状・安全性・周辺条件を踏まえて検討します。
Q4. 相談時に何を用意すればよいですか?
A. 所在地(市区町村)・敷地概略・地表面(草地/砕石/舗装)・用途(自家消費/売電等)が分かると、一次検討がスムーズです。



