コラム

小さいながらも重要な部材!太陽光発電で使用する「支持部材」とは?

コラム
2019年9月22日

支持部材の設置は、工事における重要なポイント

太陽光パネルを設置するためには架台を設置しなければなりませんが、そのために必要となる部材が「支持部材」です。

多くの場合は、部材を屋根、もしくは屋根の下地に設置するため、穴を開け、仕上げとして防水処理を行いますが、場合によっては雨漏りのリスクが生じます。

それを回避するため、できる限り穴開けを少なくして施工する方法や、穴開けを行わずに架台を設置する方法もあります。

太陽光パネルの架台を設置するための「支持部材」

屋根の上に太陽光パネルを設置するためには、その土台となる「架台」を設置する必要がありますが、架台を設置するためには各種の部材が必要となります。その部材を総称して「支持部材」と呼んでいます。

支持部材の種類としては、「アンカー器具」や「支持金具」がありますが、これらの金具は屋根の部分、または屋根の下地の部分に穴を開けて設置します。

そのほか、部材の設置を簡単に行うために、瓦の部分に金具を設置するための穴が設けられている「支持瓦」もあります。

太陽光発電システムを設置する際に使用する主な支持部材について詳しくみていくことにしましょう。

アンカー器具

アンカー器具とは、架台を支える器具を屋根の面に直接固定する部品のことです。屋根にアンカー器具をビスで固定する場合に穴を開けることになりますが、雨水の浸入を防ぐための防水処理として、「コーキング処理」を行います。

なお、屋根瓦のように表面にくぼみがある場合は、アンカー器具を瓦の上に固定することができないため、瓦をいったんはがし、屋根の下地となっている「野地板」の上に「補強板」を取り付け、その上にアンカー器具を固定します。

アンカー金具を瓦に通すために穴を開けますが、穴を開けた部分については防水処理を行っておきます。

アンカー器具は、屋根の表面、または補強板に固定するため、架台は十分な強度で固定されますが、防水処理を確実に行わない場合、雨漏りの原因となるため注意が必要です。

参考:ダイドーハント アンカー金具
https://daidohant-solar-eco.com/

支持金具

支持金具とは、上の方にある瓦と下の方にある瓦のすき間に金具を差し込んで使用する金具のことです。

支持金具を使用すれば屋根に穴を開ける必要がないため、雨漏りのリスクを軽減できる点がメリットです。なお、支持金具は野地板の上に取り付けた補強板に金具を固定する仕組みとなるため、補強板にビス留め用の穴を開けることになります。

雨漏りのリスクは軽減できるとはいえ、ビス留め用の穴の防水処理を確実に行わなければ、瓦と瓦のすき間から雨水がしみこんでしまった場合に雨漏りの原因となってしまうことがあります。

また、支持金具を瓦と瓦の間に差し込みやすくするために、支持金具用の専用瓦を利用すると作業性が高まります。

参考:ダイドーハント 支持金具
https://daidohant-solar-eco.com/

支持瓦

太陽光パネルの架台を設置するためにアンカー器具や支持金具を利用すると、施工に手間がかかることになりますが、手間をかけることなく施工できるように開発されたのが「支持瓦」です。

支持瓦には、瓦の部分に直接固定金具を取り付けるための穴が設けられており、その穴に金具の台座をかぶせる形で使用します。なお、台座は補強板に固定する形となります。

既存の瓦を取り外して、その場所に支持瓦を設置し、台座を固定するだけなので、施工も手軽に行えます。

支持瓦は、台座をかぶせる穴のまわりに水が浸入することを防ぐため、穴のまわりがやや高くなっています。

そのため、アンカー器具や支持金具を使用した場合と比較すると、雨水が入りにくい構造となっており、雨漏りのリスクを引き下げることができます。

参考:ダイドーハント 支持瓦
https://daidohant-solar-eco.com/

全く穴を開けずに架台を設置する方法も

一般的な支持部材を使用する場合は、雨漏りのリスクが少なからず生じることになりますが、中には、全く穴を開けずに架台を設置する方法もあります。

その方法とは、株式会社カナメが取り扱っている「カナメソーラーグリップ」を利用した方法です。

カナメソーラーグリップは、屋根材をつかみ込むことによって固定する仕組みであるため、雨漏りの心配がありません。また、ナットで十分に締め付けて固定することによって、屋根材をつかむ強度も高まるため、架台の設置も安定的なものとなります。

一般的な工法で架台を設置する場合、穴を開けた後は防水処理を行いますが、雨漏りのリスクをなくしたいのであれば、穴を開けずに設置する工法も検討しておくと良いでしょう。

参考:株式会社カナメ カナメソーラーグリップ
http://www.caname-solar.jp/resident/solar_grip/index.html

太陽光パネルの架台の設置においては、安定性を重視する必要がありますが、安定性を長期的に保つためには、防水処理を確実に行うことが重要となります。

太陽光発電システムを長期間にわたって安定的に使用し続けるためにも、信頼のおける設置業者に依頼し、納得のいく工法を選んだうえで工事を依頼しましょう。

(画像は写真ACより)