「このまま、売電型太陽光システムを使っていても損をする」
一昔前までは太陽光発電といえば、売電型太陽光システムでしたが、最近は自家消費型太陽光発電システムを導入している企業が増えています。
とはいえ、
・自家消費型太陽光発電システムって何?
・どんなメリットがあるの?
という方も多いと思います。
この記事では、そんな自家消費型太陽光発電の悩みを解消していきます。
具体的には、
・自家消費型太陽光発電システムとは?
・売電型太陽光システムとの違い
・自家消費型太陽光発電システムのメリット5選
の順番に重要なポイントを紹介していきます。
自家消費型太陽光発電システムの概要
自家消費型太陽光発電システムとは、発電した電力を自社の施設や工場で消費するシステムです。
売電型太陽光システムとの違い
一方、売電型太陽光システムは、発電した電力を電力会社に買い取ってもらうシステムです。FIT(固定価格買取制度)という太陽光エネルギーを国が定めた価格で一定期間、電力会社が買い取るように義務付けた制度があります。
しかし、売電価格は年々下がってきており、電力会社に発電した電力を買い取ってもらうより、自社で利用した方がメリットがあり、それが自家消費型太陽光発電システムを導入する企業が多い要因の一つとなっています。
自家消費型太陽光発電システムのメリット5選
ここでは、自家消費型太陽光発電システムのメリットを紹介していきましょう。
電気料金を削減できる
自家消費型太陽光発電システムの導入によって電気料金を削減することが可能です。
現在、電気代の単価は毎年高騰が続いています。売電型太陽光システムで電気を購入するより、電気を自家発電してしまった方が安上がりです。20年で考えても電力コストを10円/kWh以下にする事もできます。
自家消費型太陽光発電システムの導入は電気料金の削減に繋がります。
企業の節税対策になる
「中小企業経営強化税制」により、補助金や税制制度の優遇が受けられるようになっており、節税対策の一環としても役割を果たします。そのため、大企業だけでなく、中小企業の導入も増えています。
税制優遇の詳細は割愛しますが、大まかに言えば導入した太陽光システムの取得費用を一括償却できる、又は取得額に応じた一定額の税額を控除できるというものです。利益の出ている企業は当年の税金が安くなるだけではなく、その後何年もの間の電気代が安くできるというダブル効果です。
災害時にも電力が使える
災害時にも電力が使えることは大きなメリットでしょう。電気を電力会社頼みにしていると、大きな災害後は業務がストップし、大きな痛手を負うことになります。
しかし、電力を自家発電していれば、災害後も通常通り業務が可能です。これは取引先からの信頼にも繋がります。
災害時の電力が使えるのは、リスク回避としても重要ですね。
※停電時に太陽光電力を使うためには蓄電池が必要となります。
初期費用の回収年数が短い
電気料金の削減や節税により、売電型太陽光システムで電力会社に売電するよりも初期費用の回収年数が短くなります。
電気料金の高騰を考えると、自家消費型太陽光発電システムの方が初期費用の回収は早くできそうです。
環境対策になり、企業の評価が上がる
自然エネルギーを利用している企業は、海外の企業から注目されることが多く、企業の評価を上昇させます。
特に海外では、環境問題対策に取り組んでるかによって、融資する場合もあるため、良いアピールになるでしょう。
まとめ
今回は、自家消費型太陽光発電システムのメリットを紹介してきました。
自家消費型太陽光発電システムは、発電した電力を自社の施設や工場で消費するシステム。一方、売電型太陽光システムは、発電した電力を電力会社に買い取ってもらうシステムです。
自家消費型太陽光発電システムは、
・電気料金を削減できる
・企業の節税対策になる
・災害時にも電力が使える
・初期費用の回収年数が短い
・環境対策になり、企業の評価が上がる
など5つのメリットがあります。
自家消費型太陽光発電システムの導入は他の企業に差をつけることができるので、ぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
(画像はphotoACより)