低圧太陽光のメンテナンスとは?高圧との違いや費用についても解説!

メンテナンス
2019年11月26日

「低圧太陽光発電は電気主任技術者いらずでメンテナンスが楽!」太陽光発電のメンテナンスは複雑なイメージがありますから、面倒な手続きが必要ないのはありがたいことです。

とはいえ、
・具体的にメンテナンスは何をすればいいの?
・メンテナンス費用の相場は?
という方も多いと思います。

この記事では、低圧太陽光発電のメンテナンスに関係する悩みを解消します。
具体的には
・低圧太陽光と高圧太陽光の違い
・低圧太陽光のメンテナンスの方法
・メンテナンス費用の相場
の順番に重要なポイントを紹介します。

低圧太陽光発電とは

低圧太陽光発電とは、発電出力が10kW〜50kWの太陽光発電のことを指します。太陽光パネルの合計出力とパワーコンディショナーの合計出力のどちらか小さい方の値が50kw未満なら低圧太陽光発電です。

高圧太陽光発電との違い

高圧太陽光発電とは、発電出力が50kWの太陽光発電です。高圧太陽光発電には、毎月電力会社への基本料金の支払いや管轄の消防士へ保安届けを出すこと、キュービクル(変圧器)の設置、電気主任技術者の選任など、大規模な発電が可能な代わりにリスクを防止する費用がかかります。

メンテナンスのみならず、設置は第一種電気工事士が担当する必要があり、どうしても手間と費用がかかってしまいます。

低圧太陽光発電はメンテナンスが楽

低圧太陽光発電は、高圧太陽光発電に比べて、メンテナンスの手間が最小限なのがメリットです。設置は第二種電気工事士でもいいため、選定が楽ですし、管轄の消防署へ届けを出す必要もありません。また、キュービクル(変圧器)の設置と電気主任技術者の選任が不要などランニングコストを最小限抑えられるため、参入する家庭や法人が増えています。

メンテナンス費用の相場は10万円〜15万円

メンテナンス費用は施工店が年間10万円程度、太陽光発電専門メンテナンス業者が10万〜15万程度となっています。施工店の方がメンテナンス費用は安く済みますが、休日対応している施工店が多くありません。太陽光発電も急なトラブルに対応してもらうなら、休日対応をしている太陽光発電専門メンテナンス業者がおすすめです。

太陽光発電専門メンテナンス業者なら目視点検や電気点検を分けて対応してくれますし、施工店より専門的な知識で見落としがちな場所のメンテナンスも怠らず、行ってくれます。

少々、値段が高くなっても太陽光発電専門メンテナンス業者を選びましょう。

低圧を分割することは禁止している

高圧太陽光発電は設置費用や手間がかかるため、50kW未満の低圧太陽光発電を複数設置して発電力を補う方法が一時期行われていました。

高圧太陽光発電の手間を省く代わりに、リスクの防止がきちんとされていないため、現在は禁止されています。

広いスペースを設けられない場合は危険ですので、低圧太陽光発電は一つの設置に留めておきましょう。

まとめ

今回は、低圧太陽光発電のメンテナンス内容と費用について紹介してきました。

低圧太陽光発電は高圧太陽光発電に比べて、キュービクル(変圧器)の設置、電気主任技術者の選任や管轄の消防士へ保安届けが不要、設置担当が第二種電気工事士でも可能などランニングコストを抑えることが可能です。

メンテナンス費用は施工店が10万程度、太陽光発電専門メンテナンス業者が10万〜15万程度となっています。急なトラブルに対応するなら、太陽光発電専門メンテナンス業者に頼むのがおすすめです。

低圧を分割することは禁止しているので、正しい方法で低圧太陽光発電を利用してみてください。

(画像はphotoACより)