蓄電池システムの利用方法

蓄電池
2018年8月17日

●蓄電システムとは

蓄電システムとは、電気を蓄えることができ、必要に応じてその電気を利用できるシステムのことを言います。太陽光発電等と組み合わせて利用する方法は、蓄電池、パワコン、制御コントローラーなどで構成されています。

 

では蓄電システムの利用方法とそのメリットとはどういうものがあるのでしょうか?

 

●非常用電源として利用

地震や災害などで、電気が止まってしまったとき、時間に関係なく使用することができます。

蓄電池は病院や学校、オフィス、携帯電話の基地局などに設置されており、消防法や建築基準法で設置が義務づけられている場合もあります。

 

●電力使用量を抑える

2019年以降、住宅用太陽光発電の余剰売電期間が終了し、発電した電力が数円程度でしか売れなくなる需要家が多く出ることから、太陽光電力を蓄電池にためて自家消費するニーズが高まっているようです。安い夜間電力をためて、昼間に使うことで、電気代の削減につなげることも可能であり、近年注目を浴びている用途です。

●最大電力使用量を抑える

産業用の契約電力は過去1年間の各月の最大需要電力のうち、最も大きい値となります。つまり、1年のうち、ある数分しか多く電力を消費していなくても、その最大値を基準に年間の電気代の基本額が決められるため、割高になっている場合が多いようです。

そこで、蓄電池を使って契約電力を下げることで、年間の電気代を抑えることが可能となります。

●出力抑制対応

既に再生可能エネルギーの出力が抑制されている離島などで、抑制される時間に発電した電力を蓄電池にため、別の時間に逆潮流することで、売電量を減らさないようにすることができます。これは、系統の安定化にも寄与するため、太陽光発電の建設にあたり、蓄電池を併設することが条件となっている地域もあるようです。

 

以上の3つが現在の蓄電システムの用途となっています。今後は仮想発電所(VPP)での本格利用の可能性等もあり、ますます需要が高まっていくのではないでしょうか。