コラム

DIYにチャレンジしたい!太陽光発電は自分で設置できる?

DIY
2019年11月7日

原則として、設置には電気工事士の資格が必要

DIYが得意な人の中には、「太陽光発電システムを自作して設置したい」と考える人もいることでしょう。

ただし、太陽光発電を設置する場合は電気工事を行わなければならないため、原則として電気工事士の資格が必要となります。

なお、100Wの太陽光パネルが1枚であれば、電圧が低いためにDIYでも取り付け作業は可能です。

電圧30V未満なら、太陽光パネルをDIYで取り付け可能

「太陽光パネルは自分で設置できるのか」という問いについては、「条件しだいで設置可能」ということになります。

その条件とは、「太陽光パネルの電圧が30V未満であること」と「発電した電力は全て自家消費すること」、「DIYの技術レベルが高いこと」です。

なお、100Wの太陽光パネルの多くは最大電圧が18Vであるため、200Wの太陽光パネルを使用すると最大電圧が36Vとなり、30Vを超えてしまいます。

そのため、DIYで太陽光パネルを設置する場合は100Wのソーラーパネルを使用することになります。

DIYで太陽光パネルを設置できるのが30V未満に限定されている理由は、電気事業法によって定められているためです。

電気事業法施行令第1条においては、電気工作物から除かれる工作物を定義していますが、その中には

電圧30ボルト未満の電気的設備であって、電圧30ボルト以上の電気的設備と電気的に接続されていないもの
(引用:電気事業法施行令)

とあります。

100Wの太陽光パネルと接続する機器は、チャージコントローラーを介して12Vのバッテリー、もしくは入力電圧12VのDC/ACインバータであるため、電圧30V以上の電気的設備とは接続されないことから、電気工事士の資格がなくても作業は可能となります。

ただし、万が一の事故を防ぐためにも、電圧が30Vであっても作業は慎重に行いましょう。

売電するための工事は電気工事士の資格が必要

売電用の設備を設置する場合に電気工事士の資格が必要となる理由は、自宅の電力設備を電力会社の電気設備に接続する作業を行わなければならないためです。

その作業は専門性が高い工事であるために、電気工事士の資格がない人が作業を行うと危険を伴うことになります。

また、売電のために必要となる電気設備としては、パワーコンディショナーや接続箱、売電用の電力計などがありますが、これらの設備を設置する場合にも専門的な工事を行う必要があります。

中には「電力を売買するためにも、売電のための電気工事は自分で行いたい」と考える人もいるかもしれませんが、事故を防ぐためにも、売電に関する工事は電気工事士に依頼しましょう。

DIYで太陽光発電を設置する方法は?

電圧が30V未満の場合はDIYで太陽光発電システムの設置が可能であることは先述しましたが、設置する場合には以下のものを用意します。

・太陽光パネル(発電で使用)
・太陽光パネル用の架台(太陽光パネルを支える)
・チャージコントローラー(バッテリーの充電を安全に行う)
・バッテリー(充電するために使用)
・DC/ACインバータ(直流電流を交流電流に変換する)
・ケーブル(電気の配線で使用)

機器を個別に用意する方法もありますが、太陽光発電のための機器が一通りそろっている「キット」を活用すると便利です。

始めに、太陽光パネルが動かないようにするため、架台に固定します。しっかりと固定できたら、太陽光パネルとチャージコントローラーを配線でつなぎます。

次に、チャージコントローラーからはバッテリーとDC/ACインバータの両方につなぎます。バッテリーにつなぐことで充電が可能となり、DC/ACインバータにつなぐことによって太陽光パネルで発電した直流電流を交流電流に変換できます。

DC/ACインバータからはケーブルを配線して屋内で電気を使用できるようにします。

ケーブルを配線する場合、振動ドリルを使って外壁に穴を開ける作業や、屋内にコンセントを設置する作業が発生します。作業は専門的で危険を伴いますので、DIYの技術に不安がある場合は、専門の業者に依頼することをおすすめします。

100Wの太陽光パネルで使用できる電気製品は?

100Wの太陽光パネルで発電した場合、どのような家電品が利用できるのでしょうか。

ここで気をつけたい点は、100Wの太陽光パネルで発電しても、利用できる電力は100Wを若干下回ることです。なぜなら、太陽光パネルで発電された電力は、コンセントに届くまでに若干のロスが発生してしまうためです。

100Wの太陽光パネルを利用すれば、携帯電話の充電ができるほか、扇風機も使用することができます。扇風機は消費電力が50W程度であるためです。

ただし、家電製品の多くは100W以上のものがほとんどであるため、100Wの太陽光パネルで発電したときに利用できる家電製品は限られます。

扇風機は利用できてもエアコンは消費電力が大きいため、使うことはできないことをあらかじめ理解しておくと良いでしょう。

電圧30V未満の場合に限り、太陽光パネルをDIYで設置できますが、電気機器を取り扱う作業であるため、誤った作業を行うと事故が起きる場合があります。

電気に関する知識を熟知した上で、作業に取りかかることを心がけましょう。

(画像は写真ACより)

【YouTube】
【DIYにチャレンジしたい!太陽光発電は自分で設置できる?①】

【DIYにチャレンジしたい!太陽光発電は自分で設置できる?②】